介護記録の基本的な書き方と効率的な方法とは

いつ誰が読んでも、介護がどのような状況だったか理解できるようにまとめることは、介護記録を上手に書く際のポイントだ。文章の構成としては、誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのようにしたかと言う、いわゆる5W1Hを意識して作ると、まとまった分かりやすい文章になる。

介護記録は感想文ではありませんので、客観的な事実を書き留めることがポイントだ。あくまでも公的な文章のため、ですます調ではなく、だ、である調で書くと良いだろう。また、介護記録は利用者やそのご家族も読む。そのため、分かりやすく専門用語や略語等は用いずに書くことが望ましい。略語については、所属する施設の方針に従って書くと問題ないだろう。

また、介護記録をまとめて書こうとすると、業務の内容について後で細やかに思い出すことが困難になることもある。そのため、普段からメモを持ち歩いてキーワードだけでも記入しておくと、後で介護記録を書くときに大変役に立ち、時間も短縮できる。

加えて、介護記録で使用するのがタブーとなる用語もある。介護記録は、前述したように利用者本人やその家族も読むものですので、ぜひ配慮のある言葉を選ぶようにしよう。表現としては、「わがまま」など本人の人格を否定するような表現を使用することは禁物である。利用者の視点に立って、その方を尊重する気持ちを持ち、無意識な侮辱的表現は避けるべきである。このように、介護記録は介護士の思いやりに支えられた利用者の記録でもあるのだ。介護記録の書き方をマスターしたい方のための参考サイト:学んでおこう「介護記録」の重要性